新団員募集の願いを込めて・・・
いろいろなきっかけを持って合唱団に入ってくるわけですが
現存の団員さんたち、保護者たちは
それぞれの中で意義を見出しているから続いているのだと思います。
個人的な意見として7つの意義をご紹介します。

 歌うということのカタルシス(浄化作用)
 声と声が重なった時の一体感はそれだけで素晴らしい体験です。
 歌を媒介としていると、さほど付き合いがなくても仲良くなれたりするんですよね。
 その気持ちよさがわかると、人との触れ合いが楽しくなるし、ハマります。

 お姉さんお兄さんがお世話をするという伝統
 親は手を出さないでくださいといわれて、始めはびっくりだったのですが
 慣れていくと子どもから「怖いけど正しい」とわかっていったそうです。
 ついつい子どもに手をかけてしまって、親を頼らせすぎていたのですね。
 徐々に年齢が上がっていく毎に、責任感をもってお世話役になっていく姿もみることができます。

 違う学校の子たちとつき合うこと
 米子市外の安来や近郊の町の子もいますので
 普段、学校で出会う子たちと雰囲気が違う子と出会うことも多いでしょう。
 いろんなタイプの子と接していくことで
 こんな自分でもいいんだと思ってくれるといいですね。
 
 美しい言葉に触れる
 合唱団で歌う歌は、先生方が厳選しているせいか
 言葉が美しく、内容も意味深いものが多いです。
 リズムや言葉の響きを大事にしているせいでしょうか、文章を書くのが上手な子もいます。

 声は届ける力になる
 声というのは大きければ大きい思いが届く・・・というものではないようです。
 音読の時、人前に出てちょっと話す時、放送当番のとき
 ああ、思いののった声だな~と感じることがあります。
 思いをのせる技術を知らずに言葉を発してしまう子って、損をしているのかもしれません。
 
 自己表現すること
 人前に出るのが平気という子よりも、却って恥ずかしがりの子が多いかもしれません。
 違うな~と思うのは、その場に立った時の態度、開き直り方ですね。
 良く見せようとしたって自分はこうなんだから・・・と自分を認めて生きること
 『潔さ』は大人でも持ちにくい難しい力だけれど、生きる強さになります。

 プロとふれあうこと
 音楽関係の方は、自分の名前で音楽を発表するので、簡単に妥協してくれませんね。
 大人の真剣さを受けて、子どもは大人を信じ、自分の力を発揮しようとするのだと思うのです。
 もちろん音楽が上手になって一生の仕事にする人もいるのですが、
 真剣にパフォーマンスするという体験に支えられて将来の仕事を選ぶ子もいます。


もちろんいいことばっかりじゃないけれど、何かをするときには価値を見出しながら続けるということが大事なのかな~と
保護者同士で一番うれしいのは
お互いに子どもたちの成長を喜びあえる…ということでしょうか。
子どもの舞台をつくるスタッフとしての一体感も、
なかなか体験できないものでもあるので、楽しいですよ。

                                                   文責 あら